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INTRODUCTION

ごく平凡な海女が身を投じた密輸ビジネス。
クセモノたちが繰り広げる命懸けの大乱戦をサバイブし、最後に笑いのは誰なのか――!?
頭が切れるチュンジャに『国家が破産する日』のキム・ヘス、
責任感の強いジンスクには「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」のヨム・ジョンア。
互いへの猜疑心に揺らぎながらも、
海女としての意地とプライドを爆発させるクライマックスが熱い興奮を呼び起こす。
更に、「ムービング」のチョ・インソン、『ただ悪より救いたまえ』のパク・ジョンミンらが顔を揃えた。
監督は、『モガディシュ 脱出までの14日間』のリュ・スンワン。
70年代の音楽とカラフルなファッションを全編にフィーチャーし、レトロポップな映像世界を創出した。
2023年サマーシーズンの韓国で500万人以上を動員した大ヒット作がいよいよ上陸!

STORY

1970年代半ば、韓国の漁村クンチョン。海が化学工場の廃棄物で汚され、地元の海女さんチームが失職の危機に直面する。
リーダーのジンスクは仲間の生活を守るため、海底から密輸品を引き上げる仕事を請け負うことに。
ところが作業中に税関の摘発に遭い、ジンスクは刑務所送りとなり、彼女の親友チュンジャだけが現場から逃亡した。
その2年後、ソウルからクンチョンに舞い戻ってきたチュンジャは、
出所したジンスクに新たな密輸のもうけ話を持ちかけるが、ジンスクはチュンジャへの不信感を拭えない。
密輸王クォン、チンピラのドリ、税関のジャンチュンの思惑が絡むなか、
苦境に陥った海女さんチームは人生の再起を懸けた大勝負に身を投じていくのだった……。

CAST

キム・ヘス
(チュンジャ)
4歳で家政婦生活を始めて以来、お金になること、自分の身を守れることならなんでもやってきた
数年ぶりにクンチョンに戻ってきて、密輸業界で勝負をかける提案をする
1970年9月5日生まれ。デビュー作『カムボ』(86)で百想芸術大賞映画部門女子新人賞を受賞して以来、ドラマ、アクション、スリラー、コメディなど時代・ジャンルを問わず、卓越した演技力で作品に重みと深みを与え、多数の賞を受賞している韓国を代表する女優。
主な出演作に、百想芸術大賞最優秀演技賞・大鐘賞映画祭主演女優賞を受賞した『顔のない女』(04)、青龍映画賞主演女優賞を受賞した『タチャ いかさま師』(06)、『国家が破産する日』(18)、『ひかり探して』(20)、「シグナル」(16)、「ハイエナ」(20)、「未成年裁判」「シュルプ」(22)など。
ヨム・ジョンア
(ジンスク)
海の仕事に生涯を捧げると思いきや、 ひょんなことから密輸業界に足を踏み入れることになる海女たちのリーダー
1972年7月28日生まれ。91年、「われらの天国」で俳優デビュー。『ビッグ・スウィンドル!』(04)で青龍映画賞助演女優賞を受賞。以来、『明日へ』(14)、『完璧な他人』(18)、『スタートアップ!』(19)などジャンルを問わず幅広い役柄で存在感を放ってきた。
主な出演作に、『箪笥』(03)、百想芸術大賞最優秀演技賞を受賞した『なつかしの庭』(06)、『未成年』(18)、大鐘賞映画祭主演女優賞を受賞した『人生は、美しい』(22)、百想芸術大賞最優秀演技賞を受賞した「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」(18)など。
チョ・インソン
(クォン軍曹)
事業家の顔と、悪徳密輸業者の顔を併せ持つ全国区の密輸王
釜山を掌握したが、釜山港の取り締まりが強化され、 新規ルートを模索しているところでチュンジャと出会う
1981年7月28日生まれ。「学校2」(99)で俳優デビュー後、「ピアノ」(01)で人気を不動のものにする。 主な出演作に、『ラブストーリー』(03)、『ザ・キング』(17)、『安市城 グレートバトル』(18)、「バリでの出来事」(04)、「ムービング」(23)など。
リュ・スンワン監督作品への出演は、『モガディシュ 脱出までの14日間』(21)に続いて2作目となり、 本作で青龍映画賞助演男優賞を受賞した。
パク・ジョンミン
(ドリ)
チュンジャとジンスクを補佐し、将来への野望を持つ末っ子気質の若者
1987年3月24日生まれ。デビュー作『BREAK NIGHT 番人』(11)以来、映画・ドラマに幅広く出演し、『空と風と星の詩人~尹東柱の生涯~』(15)で百想芸術大賞新人演技賞・青龍映画賞新人男優賞など多数受賞する。
主な出演作に、『それだけが、僕の世界』(17)、『スタートアップ!』(19)、青龍映画賞助演男優賞を受賞した『ただ悪より救いたまえ』(20)、『手紙と線路と小さな奇跡』(21)、「地獄が呼んでいる」(21)など。
キム・ジョンス
(ジャンチュン)
検挙率100%に挑戦する税関係長
密輸が横行するにつれ能力が認められ、より一層取り締まりを強化するようになる
1964年11月30日生まれ。劇団での活動を経て、映画やドラマ、演劇と多数の作品で、安定した演技力で多彩な魅力を発揮している。
主な出演作に、『シークレット・サンシャイン』(07)、『詩人の恋』『1987、ある闘いの真実』(16)、『工作 黒金星と呼ばれた男』(17)、『スタートアップ!』(19)、『ハント』『キングメーカー 大統領を作った男』(20)、『人生は、美しい』(22)、「未生~ミセン~」(14)など。
コ・ミンシ
(オップン)
喫茶店のアルバイトからスタートして、 抜群のコミュ力でクンチョンの情報を知り尽くした人物
1995年2月15日生まれ。『The Witch 魔女』(18)の主人公の親友役で注目を浴び、以来、繊細な感情表現で観客を魅了している。
主な出演作に、『別れる決心』(22)、「恋するアプリ」(19)、「五月の青春」(20)、「スイートホーム」「智異山」(21)など。 本作では青龍映画賞新人女優賞ほか多数の映画賞を受賞した。

STAFF

リュ・スンワン
監督
1973年12月15日生まれ。96年、初の短編映画『変質ヘッド(原題)』を制作。パク・チャヌク監督『三人組(原題)』(97)の演出部で働くなど長い下積み後に、インディーズで制作した『ダイ・バッド~死ぬかもしくは悪(ワル)になるか~』(00)で青龍映画賞新人監督賞を受賞。16mm作品でありながら、韓国アクション映画ファンに衝撃を与え観客が殺到、35mmにブローアップして拡大公開するというセンセーショナルなデビューとなった。以来、ジャンルの枠に閉じ込められない新鮮な発想と、社会に投げかける鋭い視線で、名実ともに韓国ジャンル映画を代表する監督として活躍している。
主な作品に、『血も涙もなく』(02)、『ARAHAN アラハン』(04)、ベルリン国際映画祭に正式出品された『生き残るための3つの取引』(10)、『ベルリンファイル』(13)、『ベテラン』(15)、『モガディシュ 脱出までの14日間』(21)など。 本作では、大鐘映画祭監督賞のほか、青龍映画賞最優秀作品賞を受賞した。